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2024年9月26日

2024.09.26 発行

HEADLINE

◆塗料:日本ペイントが神奈川県伊勢原市に新拠点を建設(9月20日)
◆有機合成:ダイセルがメカノクロスとメカノケミカル有機合成技術ならではの高付加価値製品の共同開発を開始(9月20日)
◆電子材料:レゾナックが先端半導体パッケージ向け仮固定フィルムと剥離プロセスを開発(9月19日)
◆バッテリー関連:旭化成アドバンスがEVバッテリー向け新素材の販売開始を発表(9月19日)
◆CO2対策:石油資源開発、三菱ガス、東北電力、北陸コーポレーションがJOGMEC「先進的 CCS 事業に係る設計作業等」
 公募において東新潟地域におけるCCS事業に係る設計作業等を受託(9月17日)
◆価格改定
・レゾナックが黒鉛電極を新規注文分より値上げ
・JNCがノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール
 (NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、オクチル酸を10月1日出荷分より値上げ
・積水化学工業が熱膨張耐火材フィブロック区画貫通措置部材を10月1日出荷分より値上げ
・オリエンタル酵母工業がイースト(パン酵母)を12月1日納品分より値上げ
  
  

WEEKLY NEWS

◆塗料:日本ペイントが神奈川県伊勢原市に新拠点を建設(9月20日)
 日本ペイントは、国内汎用塗料市場最大の需要地域である関東エリアの売上拡大に対応するため、神奈川県伊勢原市において調色工場及び物流機能を備えた新拠点構想を策定し、建設工事に着工することを決定したと発表した。
 同拠点構想を実現するため、2024年5月に用地取得を完了し、2025年12月末頃を目途に建設工事と拠点整備を完了させ、2026年初めより稼働を開始する予定としている

◆有機合成:ダイセルがメカノクロスとメカノケミカル有機合成技術ならではの高付加価値製品の共同開発を開始(9月20日)
 ダイセルは、メカノクロスが開発したメカノケミカル有機合成技術について共同研究を開始したことを発表した。
 メカノケミカル有機合成技術は、化学反応において、機械的刺激による攪拌で化学反応を起こすことができる革新的な技術である。有機溶媒に溶かして反応させる従来の有機合成技術ではできなかった難溶性化合物の合成や機能化が可能で、大量の溶媒を必要としない利点からの環境にやさしいプロセスでのモノづくりを実現できる。
 本研究では、主にダイセルの難溶性化合物を原料にした有機合成反応の可能性を検証し、量産化の検討を実施するため、化学工業プロセスを抜本的に革新でき、メカノケミカル有機合成技術ならではの高付加価値製品を開発できる可能性が高いと考えている。また、メカノクロスが開発したメカノケミカル有機合成技術の普及、社会実装は、生産性の高さや二酸化炭素排出削減はより一層進むものと認識しており、高付加価値製品の開発、革新的な技術の社会実装に向けて取り組んでいくとしている。

◆電子材料:レゾナックが先端半導体パッケージ向け仮固定フィルムと剥離プロセスを開発(9月19日)
 レゾナックは、半導体デバイスの製造工程(前工程)や半導体パッケージング工程(後工程)において、ウエハ等をガラスなどのキャリアに一時的に固定するための仮固定フィルム、およびその剥離プロセスを新たに開発したことを発表した。
 本技術は、キャリアからウエハ等を剝離するために、キセノン(Xe)フラッシュ光照射を利用しており、ウエハサイズからパネルサイズまで適用可能である。また、一般的なレーザー照射に比べ、短時間、かつ「すす」のような異物を出さずに剥離できるクリーンな技術であり、日本、米国、韓国、中国、台湾地域で、特許を取得している。同社は、新規仮固定プロセスの構築を共に進めていける開発パートナーを探すとともに、新規仮固定フィルム、およびその剥離プロセスの市場展開を目指す。
 本仮固定フィルムおよびその剥離プロセスは、メモリ半導体、ロジック半導体、パワー半導体、先端半導体パッケージのいずれの製造工程においても好適としている。

◆バッテリー関連:旭化成アドバンスがEVバッテリー向け新素材の販売開始を発表(9月19日)
 旭化成アドバンスは、電気自動車(EV)向けに開発した耐炎性・耐ブラスト性を備えた耐炎化繊維素材「ラスタンTSシリーズ」を本年10月1日より販売を開始することを発表した。
 EVの普及が進む中、熱暴走は安全上の重大な懸念事項の一つとして注目されている。その対策として、EVバッテリーのカバー用途において優れた耐炎性や耐ブラスト性、絶縁性を持つ素材の需要が高まっている。現在、EVバッテリーの熱暴走対策として、主に鉱物系の素材が使用されているが、これらの素材は重く、割れやすく、その硬さから加工性が自動OEMにおける課題となっている。
 本製品は、特殊アクリル繊維を原料とした通常グレードのラスタンに特殊な難燃剤を添加することで、高い限界酸素指数や優れた加工性などの従来品の強みを保持しながら、耐炎性や耐ブラスト性を向上させている。これにより、EVバッテリーが熱暴走した際に温度上昇や延焼を抑制し、EVの安全性能向上に貢献する。なお、本製品は、日本での一貫生産を確立しており、今後は米国などでの現地生産も視野に入れているとしている。

◆CO2対策:石油資源開発、三菱ガス、東北電力、北陸コーポレーションがJOGMEC「先進的 CCS 事業に係る設計作業等」公募において東新潟地域におけるCCS事業に係る設計作業等を受託(9月17日)
 石油資源開発、三菱ガス、東北電力、北陸コーポレーションの4社は、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の「先進的 CCS事業(CO2 の回収・貯留事業)に係る設計作業等」に関する委託公募において、令和6年度の東新潟地域におけるCCS事業に係る設計作業等受託契約をJOGMECと締結したことを発表した。
 本作業は、2023年 3月に新潟県が公表した「新潟カーボンニュートラル拠点開発・基盤整備戦略」の対象エリアである東新潟地域において、2030年までのCCS事業の開始を目指し、昨年度に行った事業性調査に加えて、「CCSバリーチェーンにおける設計作業」、「CO2貯留予定地の貯留ポテンシャル評価作業」を実施するものである。
 今後、4社は、「CCS バリューチェーンにおける設計作業」として、CO2 分離回収、CO2 輸送、 CO2貯留のバリューチェーン全体での検討を進める予定である。また、「CO2 貯留予定地の貯留ポテンシャル評価作業」として、評価作業(試掘)に係る準備作業(作業用地の造成工事等)、作業に係る資機材調達・保管計画、作業(試掘井掘削)の実施、作業によって得られたデータの分析・評価も進める予定としている。

◆価格改定
・レゾナックが黒鉛電極を新規注文分より値上げ
 値上げ幅は、20%以上
・JNCがノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、オクチル酸を10月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、10円/kg以上
・積水化学工業が熱膨張耐火材フィブロック区画貫通措置部材を10月1日出荷分より値上げ
 値上げ幅は、10%(価格については、販売店に確認)
・オリエンタル酵母工業がイースト(パン酵母)を12月1日納品分より値上げ
 値上げ幅は、20円/kg(500g1本当たり10円)

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