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2021年4月8日号

2021.04.08 発行

HEADLINE

 

◆非鉄金属:パンパシフィック・カッパーが2021年度上期における金属製品等の委託生産予定を発表(4月1日)

◆非鉄金属:三井金属が2021年度上期地金生産計画を発表(4月1日)

◆非鉄金属:三菱マテリアルが2021年度上期の地金生産計画を発表(4月1日)

◆非鉄金属:住友金属鉱山が2021年度の地金生産計画を発表(4月1日)

◆水処理関連:東亞合成がMTアクアポリマーと高分子凝集剤の販売事業を承継(3月31日)

◆バイオマス発電:日揮が宮城県でバイオマス専焼発電設備建設プロジェクトを受注(3月31日)

◆電子材料:王子エフテックスがコンデンサ用ポリプロピレンフィルム生産設備の増設を発表(3月30日)

◆ウイルス対策:富士フィルムが抗ウイルスフィルムを発売(3月30日)

◆発泡体:積水化成品工業が発泡倍率100倍のビーズ法ポリスチレン発泡体を上市(3月29日)

◆ガラス:セントラル硝子が国内建築ガラス事業の構造改善を発表(3月29日)

◆価格改定

・ENEOSがベンゼンの契約価格を改定

・昭和電工が酢酸および酢酸ビニルを4月1日出荷分より値上げ

・東洋アルミニウムがアルミニウム箔を値上げ

・宇部興産がナイロン6樹脂及びナイロン12樹脂を4月1日出荷分より値上げ

・クラレがポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアルコール系樹脂を4月5日出荷分より値上げ

・住友ベークライトが銅張積層板、プリプレグ、積層板を4月12日出荷分より値上げ

・住友ベークライトがエポキシ粉体塗料、液状エポキシ樹脂を4月12日出荷分より値上げ

・住友ベークライトが工業用フェノール樹脂、フェノール樹脂成形材料を4月12日出荷分より値上げ

・DICがエポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤製品を4月12日納入分より値上げ

・昭和電工が不飽和ポリエステル樹脂及び成形材料、ビニルエステル樹脂を4月16日出荷分より値上げ

・トクヤマがイソプロピルアルコールを4月21日出荷分より値上げ

・トクヤマがプロピレンオキサイドを4月21日出荷分より値上げ

・住友化学がエピクロルヒドリンを5月1日出荷分より値上げ

・デンカが電子包材用シートを5月1日出荷分より値上げ

・デンカがデンカサーモシートBOPSを5 月1日納入分より値上げ

・デンカが食品包材用スチレン系シートを5 月1日納入分より値上げ

 

 

WEEKLY NEWS

 

◆非鉄金属:パンパシフィック・カッパーが2021年度上期における金属製品等の委託生産予定を発表(4月1日)

パンパシフィック・カッパーは、2021年度上期における金属製品等の委託生産予定を発表した。

2021年度上期の委託生産予定としては、銅は303,700t/期(前年同期:293,900t/期)であり、内JX金属精錬へ204,000t/期、日比共同製錬へ99,700t/期を委託する。硫酸は950,400t/期(前年同期:897,400t/期)であり、内JX金属精錬へ706,700t/期、日比共同製錬へ243,700t/期を委託する。また、金は16,600㎏/期(前年同期:16,600kg/期)、銀は139,200㎏/期(前年同期:186,900㎏/期)を生産委託する予定としている。

 

◆非鉄金属:三井金属が2021年度上期地金生産計画を発表(4月1日)

三井金属は、2021年度上期における地金生産計画を発表した。

2021年度上期の生産計画としては、亜鉛は109.1千t/期(前年同期:99.6千t/期)、鉛は35.3千t/期(前年同期:33.6千t/期)、金は2.7t/期(前年同期:2.5t/期)、銀は108.6t/期(前年同期:69.2t/期)の生産予定としている。

前年同期実績との比較として、亜鉛、鉛の増加理由は、八戸製錬の大規模定期修繕等のためであり、金については、原料品位の差によるものである。また、銀の増加理由は、新型コロナウイルス感染症の影響により2020年度で銀品位の高い輸入原料の入荷が遅延したためとしている。

 

◆非鉄金属:三菱マテリアルが2021年度上期の地金生産計画を発表(4月1日)

三菱マテリアルは、2021年上期における地金生産計画を発表した。

2021年度上期の生産計画としては、銅は27,591t/月(前年同期:29,886t/月)、鉛は2,225t/月(前年同期:2,166t/月)、金は3,333kg/月(前年同期:3,119kg/月)、銀は29,333kg/月(前年同期:28,987kg/月)の生産を計画している。

銅の生産量は、直島製錬所で約6%減、小名浜製錬所で約11%減、全体では約8%減となる計画である。金の生産増は、主にGresikスライムの受け入れ増によるもの。また、銀の生産増は、主にスクラップ原料の銀品位上昇によるものとしている。

 

◆非鉄金属:住友金属鉱山が2021年度の地金生産計画を発表(4月1日)

住友金属鉱山は、2021年度の地金生産計画を発表した。

年間生産量の計画について、電気銅は421,000t、電気ニッケルは57,000t、フェロニッケルは14,300t、金は17,100㎏、銀は208,000㎏の生産を予定している。

定期補修は、東予工場(電気銅)で10月下旬より33日間を予定しており、日向製錬所(フェロニッケル)は、2系列保有するキルンのうち、1系列は8月から9月にかけて21日間と3月に9日間、別の1系列は8月から9月にかけて9日間と2月から3月にかけて18日間、補修工事を実施する予定としている。

 

◆水処理関連:東亞合成がMTアクアポリマーと高分子凝集剤の販売事業を承継(3月31日)

東亞合成は連結対象会社であるMTアクアポリマー(MTAP)は、三菱ケミカルの高分子凝集剤の販売事業を会社分割により承継すると発表した。

対象製品はアニオン系、カチオン系および両性系高分子凝集剤ならびにそれらのブレンド品である。承継時期は2021年3月31日としている。

 

◆バイオマス発電:日揮が宮城県でバイオマス専焼発電設備建設プロジェクトを受注(3月31日)

日揮ホールディングスは、国内EPC事業会社である日揮が、宮城県仙台市において、住友商事が推進するバイオマス専焼発電施設建設プロジェクトを受注したと発表した。

同プロジェクトは、住友商事グループが出資する仙台港バイオマスパワー合同会社が推進しており、仙台市に出力約112MWのバイオマス発電施設を新設するもの。発電用燃料は、木質ペレットおよびチップが使用される予定である。完工は2025年の予定としている。

 

◆電子材料:王子エフテックスがコンデンサ用ポリプロピレンフィルム生産設備の増設を発表(3月30日)

王子ホールディングスのグループ会社である王子エフテックスは、滋賀工場において、主に電動車のモーター駆動制御用インバーターユニットのコンデンサに使用される、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)の生産設備を新設すること決定したと発表した。

電動車の燃費向上や快適な車内空間確保にあたり、車載部品には小型化・軽量化が求められる。コンデンサ用OPPにおいては薄膜化のニーズが常にあり、また同時により大きな動力を得るための高電圧・大電流にも耐え得る高い絶縁性も要求される。王子エフテックスは、2019年に当時世界最薄レベルとなる厚さ2.0μmOPPの営業生産を開始するなど、薄膜化と絶縁性を高いレベルで両立する独自の生産技術と安定供給能力を有している。

生産設備の稼働開始は2023年を予定しており、生産能力は現行比1.6倍になるとしている。

 

◆ウイルス対策:富士フィルムが抗ウイルスフィルムを発売(3月30日)

富士フィルムは、独自の抗菌技術「Hydro Ag+」(銀系抗菌剤と超親水ポリマーを組み合わせた抗菌抗ウイルス技術)を用いた業務用の抗ウイルスフィルム

「HydroAg+ VIRUS PLUS」を2021年5月下旬より発売することを発表した。「Hydro Ag+」では、銀系抗菌剤と超親水ポリマーを組み合わせることで、フィルムの表面が銀系抗菌剤でコーティングされるだけでなく、膜中の銀系抗菌剤からも銀イオンが膜表面に常に供給されるため、長期間にわたり高い抗菌・抗ウイルス性能が持続する。本製品は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する効果確認のための評価試験において、99.4%以上のウイルスを不活化したという結果を得ている。

不特定多数の人が触れる公共施設のタッチパネルやデジタルサイネージ、タブレットやスマートフォンのディスプレイ、医療施設やコンビニ、タクシーなどでの飛沫防止パーティションでの利用により日常生活における感染リスクの低減が期待できるとしている。

 

◆発泡体:積水化成品工業が発泡倍率100倍のビーズ法ポリスチレン発泡体を上市(3月29日)

積水化成品工業は、省資源化に貢献する発泡倍率100倍のビーズ法ポリスチレン発泡体を上市したことを発表した。

ビーズ法ポリスチレン発泡体は、優れた断熱性・軽量性・緩衝性、加工の容易性などから、魚箱や農産箱・建築資材・土木資材として広く使われているが、従来品では発泡倍率90倍が限界となっていた。

今回開発した発泡倍率100倍のビーズ法ポリスチレン発泡体は、総体積の99%が空気、1%がポリスチレン樹脂で構成される省資源素材であり、構造材や緩衝材として使用される90倍発泡の同社従来品と比較して10%の軽量化を実現する。プラスチック使用量の削減とともに、環境への負荷も低減可能である。

同発泡体を製造する原料である「エスレンビーズHCMH」は販売を開始しており、現在、水上ソーラーの浮力材として採用されている。今後は、食品用途をはじめとする幅広い分野での展開を目指すとしている。

 

◆ガラス:セントラル硝子が国内建築ガラス事業の構造改善を発表(3月29日)

セントラル硝子は、国内建築ガラス事業の今後の事業計画について発表した。

板ガラス生産窯については、稼働率の低下が懸念される松阪工場の型板窯と、堺製造所のフロート窯は2021年度中に休止し、板ガラスの生産設備を現状の4窯から2窯体制に縮小する。2窯の休止後は、型板ガラスは外部調達、フロートガラスは、松阪工場のフロート窯に生産を集約、自動車用フロートガラスと併産し対応する。

販売については、電子材料用及び産業用フロートガラスの販売を2021年度中に中止し、不採算取引を是正するとともに、生産規模に合わせた適正な販売拠点数まで縮小する。また、建築加工ガラスの生産体制については、生産性の高い拠点に生産を集約し生産能力を適正規模にする。

新たな体制では、事業規模の見直しによる減収が見込まれるものの、損益面では、販売面での採算性の改善と固定費削減による収益改善効果が2022年度より顕在化することで黒字化を見込んでいるとしている。

 

◆価格改定

・ENEOSがベンゼンの契約価格を改定

4月契約価格は、835$/t(前月比▲20$/t)、国内価格換算想定値は97.8円/kg

・昭和電工が酢酸および酢酸ビニルを4月1日出荷分より値上げ

値上げ幅は、25円/㎏

・東洋アルミニウムがアルミニウム箔を値上げ

値上げ幅は、4月1日出荷分より原料部分:35円/KG

5月1日出荷分より加工費部分:30円/KG、計65円/KG

・宇部興産がナイロン6樹脂及びナイロン12樹脂を4月1日出荷分より値上げ

値上げ幅は、ナイロン6樹脂:65円/㎏

ナイロン12樹脂:50円/㎏

・クラレがポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアルコール系樹脂を4月5日出荷分より値上げ

値上げ幅は、日本:25円/kg以上

アジアパシフィック、北米、南米、中東、アフリカ:0.25US$/kg以上

ヨーロッパ:0.2ユーロ/kg以上

・住友ベークライトが銅張積層板、プリプレグ、積層板を4月12日出荷分より値上げ

値上げ幅は、エポキシ樹脂銅張積層板、プリプレグ:15%

フェノール樹脂銅張積層板、アルミベース銅張積層板、エポキシ樹脂積

層板:10%アップ

・住友ベークライトがエポキシ粉体塗料、液状エポキシ樹脂を4月12日出荷分より値上げ

値上げ幅は、10%

・住友ベークライトが工業用フェノール樹脂、フェノール樹脂成形材料を4月12日出荷分より値上げ

値上げ幅は、フェノール樹脂(固形製品):50円/kg

フェノール樹脂(液状製品):25~40円/㎏

フェノール樹脂成形材料:20~30円/㎏

・DICがエポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤製品を4月12日納入分より値上げ

値上げ幅は、エポキシ樹脂(ビスフェノールA型、F型):100円/kg以上

エポキシ樹脂(ノボラック型固形、溶液):70~100円/kg以上

エポキシ樹脂硬化剤(ノボラック型固形、溶液):70~100円/kg以上

その他対象製品:50~100円/kg以上

・昭和電工が不飽和ポリエステル樹脂及び成形材料、ビニルエステル樹脂を4月16日出荷分より値上げ

値上げ幅は、不飽和ポリエステル樹脂:37円/Kg

不飽和ポリエステル樹脂BMC:14円/Kg、

不飽和ポリエステル樹脂SMC:18円/Kg

ビニルエステル樹脂(スチレン系):45円/Kg

ビニルエステル樹脂(非スチレン系):49円/Kg

・トクヤマがイソプロピルアルコールを4月21日出荷分より値上げ

値上げ幅は、28円/kg以上

・トクヤマがプロピレンオキサイドを4月21日出荷分より値上げ

値上げ幅は、28円/kg以上

・住友化学がエピクロルヒドリンを5月1日出荷分より値上げ

値上げ幅は、55円/kg

・デンカが電子包材用シートを5月1日出荷分より値上げ

値上げ幅は、CLCシート(全グレード):28円/kg

ECシート(EC-APグレード以外):28円/kg

ECシート(EC-APグレード):53円/kg以上

・デンカがデンカサーモシートBOPSを5 月1日納入分より値上げ

値上げ幅は、28 円/kg以上

・デンカが食品包材用スチレン系シートを5 月1日納入分より値上げ

値上げ幅は、28 円/kg以上

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