市場データ

首都圏建売住宅市場動向(2023年)

2023年12月

【2023年12月の建売住宅市況】

供給状況

2023年12月に供給された建売住宅は121物件815棟。
前月11月(87物件684棟)に対して物件数は+39.1%、棟数は+19.2%の増加となっている。
前年同月(2022年12月、88物件572棟)と比較すると、棟数は+243棟、+42.5%の大幅な増加。2023年では2月(751棟)を上回り、最も多い供給棟数となっている。
年間を通して供給棟数は増加傾向で推移している。

 

 

都県別では、東京都が261棟、神奈川県が114棟、埼玉県が307棟、千葉県が133棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲14.4%の減少となっている以外は、神奈川県が+25.3%、埼玉県が+219.8%、千葉県が+66.3%と増加しており、中でも埼玉県が+40%以上の大きな増加で、東京都を抜いて最も供給が多くなっている。埼玉県では大規模物件が供給されたわけではなく、中小規模物件の供給増加が全体の増加につながっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が32.0%、神奈川県が14.0%、埼玉県が37.7%、千葉県が16.3%。

 

東京都の新規物件は、飯田産業、一建設、三井不動産レジデンシャル、住友林業、アグレ都市デザイン、等。拾遺物件では、住友林業、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、アグレ都市デザイン、等。
神奈川県の新規物件は、アーネストワン、一建設、三井不動産レジデンシャル、等。拾遺物件は、三井不動産レジデンシャル、大和ハウス工業。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、中央グリーン開発、飯田産業、東栄住宅、一建設、等。拾遺物件は大和ハウス工業、三井不動産レジデンシャル。
千葉県の新規物件は、ポラスガーデンヒルズ、中央グリーン開発、アーネストワン、飯田産業、等。拾遺物件は、フォーユー、飛島建設。

 

(都県別最多平均ライン:12月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格5,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台 

 

契約状況

2023年12月の月間契約率は34.8%。前月11月(29.5%)よりも+5.3ポイント上昇しているが、前年同月(50.7%)と比較すると▲15.9ポイントの低下となっている。2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が20ヶ月続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は44.4%(前年同月64.6%)、神奈川県は52.6%(同57.1%)、埼玉県は20.5%(同17.7%)、千葉県は33.8%(同30.0%)となっている。
供給が多い東京都の契約率の低下が目立つ。
エリアを問わず全体的に出足の遅い物件が多い状況が継続している。
東京都では城西・城南エリアやJR中央線周辺エリアで大手デベロッパーや大手ハウスメーカーの物件に高額ながら好調な物件が見られている。
徒歩15分以上やバス便などの駅遠立地の物件が多くなっており、特に神奈川県、埼玉県で目立つ。
高額物件に資金力の高い需要層がみられている一方で、いわゆる一般的なファミリー層向けの物件では価格上昇に需要が追い付かない状況がみられ、市場が二極化する傾向がみられていたが、秋以降は高額物件でも来場者が減少しているとの話も聞かれている。

東京都では、新規物件は「アグレシオ八広Ⅲ」(8棟)、「グローイングスクエア南荻窪グランディスト 第1期」(4棟)、「ジオガーデン目黒学芸大学」(7棟)、「フォレストガーデン世田谷成城」(5棟)、「ファインコート目黒碑文谷 第1期」(4棟)、「ファインコート小金井東町 第1期」(3棟)、等が好調。拾遺物件は「アグレシオ府中緑町Ⅴ」(4棟)、「フォレストガーデン経堂」(4棟)、「ファインコート国分寺南町」(4棟)、「プラウドシーズン小平美園町」(9棟)、等が好調。
神奈川県では、新規物件は「ファインコート鵠沼海岸 第2期」(2棟)が好調。
埼玉県では、新規物件は「ブリスト上尾スマイレイジ」(10棟)、「キノエプロジェクトinさいたま新都心ザ・リュクス」(8棟)が健闘。
千葉県では、拾遺物件は「アイノアタウン新浦安」(28棟)が良好。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:261棟 … 契約率44.4%
「フォレストガーデン経堂」(4棟)は小田急小田原線「千歳船橋」駅徒歩6分。プレセールス段階から反響が良く、発売から約2ヶ月で完売。徒歩6分の駅近立地、都心へのアクセス、こだわりの商品企画が評価された。
■神奈川県:114棟 … 契約率52.6%
■埼玉県:307棟 … 契約率20.5%
「セキュレア朝霞泉水」(17棟)は東武東上線「朝霞台」駅徒歩20分。最寄駅からは距離があるが、自分専用カタヅケロッカー、ファミリーユーティリティ、お便り紙蔵庫、ビューティークローゼット等の大和ハウス工業ならではの家事シェアハウスの商品企画が評価。
■千葉県:133棟 … 契約率33.8%
「アイノアタウン新浦安」(28棟)はJR京葉線「新浦安」駅徒歩23~24分。全30区画の統一感のある街並み、生活利便性の高さ、2路線2駅利用可のアクセスにより好調に販売が進捗する。

2023年11月

【2023年11月の建売住宅市況】

供給状況

2023年11月に供給された建売住宅は87物件684棟。
前月10月(106物件704棟)に対して物件数は▲17.9%、棟数は▲2.8%の減少となっている。
前年同月(2022年11月、69物件500棟)と比較すると、棟数は+184棟、+36.8%の増加。2023年では2月(751棟)、10月(704棟)に次ぐ供給棟数となっている。
年間を通して供給棟数は増加傾向で推移している。

 

 

都県別では、東京都が341棟、神奈川県が103棟、埼玉県が160棟、千葉県が80棟。
前年同月と比較すると、東京都が+44.5%、神奈川県が+43.1%、埼玉県が+25.0%、千葉県が+25.0%となっており、いずれも増加しており、中でも東京都と神奈川県が+40%以上の大きな増加となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が49.9%、神奈川県が15.1%、埼玉県が23.4%、千葉県が11.7%。

 

東京都の新規物件は、飯田産業、東栄住宅、一建設、アグレ都市デザイン、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、等。拾遺物件では、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、レーベンホームビルド、モリモトホーム。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、相鉄不動産、大和ハウス工業、東栄住宅、アーネストワン、等。拾遺物件は、三井不動産レジデンシャル、京王不動産。
埼玉県の新規物件は、一建設、東栄住宅、飯田産業、中央住宅、中央グリーン開発、等。拾遺物件はレーベンホームビルド、東栄住宅。
千葉県の新規物件は、飯田産業、三井不動産レジデンシャル、野村不動産、総合地所、中央グリーン開発、アーネストワン、等。拾遺物件は、大和ハウス工業。

 

(都県別最多平均ライン:11月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格6,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡  建物100~109㎡ 価格3,000万円台・4,000万円台・5,000万円台・6,000万円台
 

 

契約状況

2023年11月の月間契約率は29.5%。10月(35.4%)よりも▲5.9ポイント低下しており、前年同月(39.0%)と比較すると▲9.5ポイントの低下となっている。2023年で30%を下回るのは9月以来2度目。2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が19ヶ月続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は32.0%(前年同月53.0%)、神奈川県は43.7%(同58.3%)、埼玉県は18.8%(同12.5%)、千葉県は22.5%(同18.8%)となっている。
供給が多い東京都が契約率を大きく低下させている。
エリアを問わず全体的に出足の遅い物件が多い状況が継続しているが、11月に関しては神奈川県、埼玉県、千葉県で三井不動産レジデンシャルや野村不動産、等の大手デベロッパーに好調な物件が見られているが、供給棟数が少ないことから、契約率を押し上げるまでにはなっていない。
高額物件に資金力の高い需要層がみられている一方で、いわゆる一般的なファミリー層向けの物件では価格上昇に需要が追い付かない状況がみられ、市場が二極化する傾向がみられていたが、秋以降は高額物件でも来場者が減少しているとの話も聞かれている。

東京都では、新規物件は「プラウドシーズン稲城南山 第7期」(13棟)が好調。拾遺物件は「プラウドシーズン等々力スクエア」(6棟)、「ファインコート浜田山アベニュー」(7棟)が好調。
神奈川県では、新規物件は「ファインコート鵠沼海岸 第1期」(10棟)、「ファインコートたまプラーザ 第1期」(10棟)が好調。拾遺物件は「ファインコート日吉 緑彩邸」(14棟)、「ルクステージ東橋本3丁目」(5棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「レーベンプラッツ大宮桜木町」(6棟)が好調。
千葉県では、新規物件は「ファインコート船橋東中山」(10棟)が好調。拾遺物件では「セキュレア柏豊町」(5棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:341棟 … 契約率32.0%
「プラウドシーズン等々力スクエア」(6棟)は東急大井町線「尾山台」駅徒歩13~14分。「プラウドシーズン」シリーズ初の全棟3階建て物件。広さと間数を求める4人以上のファミリー層のニーズに合致。
■神奈川県:103棟 … 契約率43.7%
ルクステージ東橋本3丁目」(5棟)は京王相模原線「橋本」駅徒歩15分。5,000万円台に収まる価格設定で、発売開始からわずか2日間で完売。「橋本」駅徒歩圏では供給が少なく、買い上がって購入もみられた。
■埼玉県:160棟 … 契約率18.8%
「レーベンプラッツ大宮桜木町」(6棟)はJR京浜東北線・他「大宮」駅徒歩12~13分。埼玉県の中心地として発展を続ける「大宮」駅徒歩圏で、新築マンション価格が高騰する中で、6,000万円台からの価格設定はむしろ割安と評価された。
■千葉県:80棟 … 契約率22.5%
「セキュレア柏豊町」(5棟)はJR常磐線「南柏」駅徒歩10~11分。南柏駅徒歩圏で、生活利便性は良好。太陽光発電、エネファーム採用で建物の評価も高い。

2023年10月

【2023年10月の建売住宅市況】

供給状況

2023年10月に供給された建売住宅は106物件704棟。
前月9月(85物件・580棟)に対して物件数は+24.7%、棟数は+21.4%の増加となっている。
前年同月(2022年10月、106物件739棟)と比較すると、棟数は▲35棟、▲4.7%の減少。2023年では2月(751棟)に次ぐ700棟超えの供給水準となっている。
年間を通して供給棟数は増加傾向で推移している。

 

 

都県別では、東京都が281棟、神奈川県が69棟、埼玉県が205棟、千葉県が149棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲19.3%、神奈川県が▲46.5%、埼玉県が+3.5%、千葉県が+132.8%となっており、東京都と神奈川県が減少、埼玉県はほぼ同水準で、千葉県が倍以上の大幅な増加となっている。
千葉県は物件数が大幅に増加したことが影響しており、供給棟数が10棟以上のまとまった規模での供給が5物件と多かったことも影響している。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が39.9%、神奈川県が9.8%、埼玉県が29.1%、千葉県が21.2%。

 

東京都の新規物件では、飯田産業、三井不動産レジデンシャル、東栄住宅、野村不動産、等。拾遺物件では、三井不動産レジデンシャル、アグレ都市デザイン、野村不動産、阪急阪神不動産、等。
神奈川県の新規物件は、東栄住宅、一建設、三井不動産レジデンシャル、相鉄不動産、等。拾遺物件は、モリモトホーム。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、飯田産業、等。拾遺物件はポラスタウン開発。
千葉県の新規物件は、飯田産業、アーネストワン、等。拾遺物件は、東栄住宅。

 

(都県別最多平均ライン:10月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格6,000万円台
 神奈川県:土地125~149㎡ 建物90~99㎡  価格4,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物90~99㎡  価格3,000万円台
 

 

契約状況

2023年10月の月間契約率は35.4%。9月(29.7%)よりも+5.7%上昇しているが、前年同月(50.7%)と比較すると▲15.3ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が18ヶ月続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は53.7%(前年同月55.5%)、神奈川県は27.5%(同62.0%)、埼玉県は17.6%(同30.3%)、千葉県は28.9%(同65.6%)となっている。
供給が多い東京都はおおむね同水準を維持しているが、神奈川県と千葉県が契約率を大きく下げている。
エリアを問わず全体的に出足の遅い物件が多い状況が継続しているが、10月に関しては東京都内で三井不動産レジデンシャルや野村不動産、アグレ都市デザイン等の大手デベロッパーや中堅事業主に好調な物件が見られており、契約率を押し上げている。
徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。
高額物件に資金力の高い需要層がみられている一方で、いわゆる一般的なファミリー層向けの物件では価格上昇に需要が追い付かない状況がみられ、市場が二極化しているといえる。

東京都では、新規物件は「ファインコート国分寺南町」(4棟)、「アグレシオ北綾瀬Solene」(5棟)、「プラウドシーズン等々力スクエア」(3棟)が好調。拾遺物件は「プラウドシーズン光が丘グレイス」(15棟)、「ジオガーデン吉祥寺North」(5棟)、「兼六パークタウン上石神井 第5期」(6棟)、「アグレシオ文京本駒込Ⅲ」(2棟)が好調。
神奈川県では、新規物件は「ファインコート青葉田奈 第1期」(9棟)が良好。拾遺物件は「ネクストステージ武蔵小杉Ⅲ」(3棟)が健闘。
埼玉県では、新規物件では「ファインコート志木ブライトアベニュー第1期1次」(9棟)、
拾遺物件は「Cassita宮原」(4棟)が好調。
千葉県では、新規物件は「プライドシーズン松戸松飛台第1期」(16棟)が好調。拾遺物件では「ブルーミングガーデン東船橋」(6棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:281棟 … 契約率53.7%
「プラウドシーズン光が丘グレイス」(15棟)は都営大江戸線「光が丘」駅徒歩7~8分。大半が1億円超の高額ながら、23区内で駅徒歩10分圏、全区画土地110㎡以上・建物100㎡以上、上質感のある商品により好調。条件志向が見られた一方で、1億円までの予算層も多く、敷延区画も人気となった。
■神奈川県:69棟 … 契約率27.5%
「ネクストステージ武蔵小杉Ⅲ」(3棟)は東急東横線・目黒線「新丸子」駅徒歩12分。同線「武蔵小杉」駅徒歩13分。駅前再開発で利便性が向上した「武蔵小杉」駅徒歩便が評価された。中原街道沿いの騒音懸念から時間を要した。
■埼玉県:205棟 … 契約率17.6%
「Cassita宮原」(4棟)はJR高崎線・湘南新宿ライン「宮原」駅徒歩13分。約2週間で完売し、売れ行きは好調。北道路付けで日当たりに課題があったが、南道路付けよりも価格が抑えられた。
■千葉県:149棟 … 契約率28.9%
「ブルーミングガーデン東船橋」(6棟)はJR総武線「東船橋」駅徒歩16分、京成本線「船橋競馬場」駅徒歩8分。成田街道に近く、騒音の懸念がある立地。価格を抑えた区画から販売が進む。6,000万円以上の予算層が少ない。

2023年9月

【2023年9月の建売住宅市況】

供給状況

2023年9月に供給された建売住宅は85物件580棟。
前月8月(92物件・641棟)に対して物件数は▲7.6%、棟数は▲9.5%の減少となっている。
前年同月(2022年9月、59物件407棟)と比較すると、棟数は+173棟、+42.5%の増加。2023年では3月(+44.9%)に次ぐ大幅な供給増加となっている。
年間を通して供給棟数は増加傾向で推移している。

 

 

都県別では、東京都が227棟、神奈川県が90棟、埼玉県が166棟、千葉県が91棟、茨城県が6棟。
前年同月と比較すると、東京都が±0.0%、神奈川県が+50.0%、埼玉県が+133.8%、千葉県が+85.7%の増加となっている。埼玉県と千葉県が大幅に増加しており、ともに物件数が大幅に増加したことが影響している。神奈川県も大きく増加しており、供給棟数が15棟以上の物件が2物件あり、供給棟数が引き上げられている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が39.1%、神奈川県が15.5%、埼玉県が28.6%、千葉県が15.7%、茨城県が1.0%。

東京都の新規物件では、一建設、飯田産業、東栄住宅、アグレ都市デザイン、大和ハウス工業、等が中心。拾遺物件では、三井不動産レジデンシャル、レーベンホームビルド、兼六土地建物、野村不動産、アグレ都市デザイン。
神奈川県の新規物件は、飯田産業、アーネストワン、総合地所、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル、モリモトホーム。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、飯田産業、一建設、等。拾遺物件はポラスタウン開発。
千葉県の新規物件は、一建設、中央グリーン開発、中央住宅、等。拾遺物件は三菱地所レジデンス、スターツデベロップメント。
茨城県の新規物件は、大和ハウス工業。

 

(都県別最多平均ライン:9月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格3,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物100~109㎡  価格3,000万円台、5,000万円台
 茨城県:土地175~199㎡  建物110~119㎡  価格5,000万円台

 

 

契約状況

2023年9月の月間契約率は29.7%。2023年では初めて30%を下回り、最も低い契約率となっている。前年同月(55.5%)と比較すると▲25.8ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が17ヶ月続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は30.4%(前年同月59.5%)、神奈川県は42.2%(同56.7%)、埼玉県は15.7%(同31.0%)、千葉県は42.9%(同71.4%)、茨城県は0.0%となっている。
供給が多い東京都が30.4%と大きく契約率を下げており、神奈川県、埼玉県、千葉県の3県も契約率を大きく下げている。
エリアを問わず、全体的に出足の遅さが目立つ。徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。
高額物件に資金力の高い需要層がみられている一方で、いわゆる一般的なファミリー層向けの物件では価格上昇に需要が追い付かない状況がみられ、市場が二極化しているといえる。

東京都では、拾遺物件の「ファインコート世田谷桜上水シーズンアベニュー」(23棟)、「アグレシオ吉祥寺東町Ⅲ」(2棟)、「プラウドシーズン成城5丁目」(6棟)が好調。
神奈川県では、新規物件は「ルネテラス東林間」(3棟)、拾遺物件は「ネクストステージ武蔵小杉Ⅱ」(7棟)、「ファインコート東戸塚スカイアベニュー第2期」(21棟)が好調。
埼玉県では、新規物件では「ファインコート新座第4期」(3棟)、拾遺物件は「KIZUKIの家 北浦和Ⅱ」(15棟)が好調。
千葉県では、新規物件は「ルネテラス津田沼第1期」(2棟)、拾遺物件では「ザ・パークハウスステージ新浦安第2期3次~7次」(28棟)、「クラシードゆりのき台Ⅲ」(3棟)が好調。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:227棟 … 契約率30.4%
「プラウドシーズン成城5丁目」(6棟)は小田急線「成城学園前」駅徒歩8分。全6棟2~3億円台の高額物件ながら即日完売。建売市場に殆どない価格帯と仕様水準が「一点物の邸宅」として注文志向層から評価された。
■神奈川県:90棟 … 契約率42.2%
「ファインコート東戸塚スカイアベニュー第2期」(21棟)はJR横須賀線「東戸塚」駅徒歩12~13分。第1期に続いて第2期も即日完売と好調。第2期は建築費などの上昇により第1期よりも200~400万円高くなっているが、理解が得られた。
■埼玉県:166棟 … 契約率15.7%
「KIZUKIの家 北浦和Ⅲ」(15棟)はJR京浜東北線「北浦和」駅バス9分・徒歩10分。ママブロガー・中山あい子氏とのコラボ物件。収納と生活動線に工夫した間取りやコミュニティを育む街づくりが特徴。
■千葉県:91棟 … 契約率42.9%
「ザ・パークハウスステージ新浦安第2期3~7次」(28棟)はJR京葉線「新浦安」駅徒歩31分。価格は上昇傾向にあるが、顧客ニーズは根強い。全館空調システム「エアロテック」採用区画が人気。

2023年8月

【2023年8月の建売住宅市況】

供給状況

2023年8月に供給された建売住宅は92物件641棟。
前月7月(66物件・476棟)に対して物件数は+39.4%、棟数は+34.7%の増加となっている。
前年同月(2022年8月、83物件682棟)と比較すると、棟数は+41棟、+10.8%の増加。2023年では5月以外は対前年比で増加しており、供給棟数は増加傾向で推移している。

 

都県別では、東京都が263棟、神奈川県が37棟、埼玉県が142棟、千葉県が199棟。
前年同月と比較すると、東京都が+17.9%、神奈川県が▲67.3%、埼玉県が▲38.5%、千葉県が+114.0%の増加となっている。千葉県が大幅に増加しているのは拾遺物件で供給棟数が増加(「ザ・パークハウスステージ新浦安第1期1次~第2期2次」75棟)したことによる。神奈川県、埼玉県では大きな減少になっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が41.0%、神奈川県が5.8%、埼玉県が22.2%、千葉県が31.0%。

東京都の新規物件では、飯田産業、一建設、兼六土地建物、三井不動産レジデンシャル、等が中心。拾遺物件では、三井不動産レジデンシャル、住友林業・東急リバブル、大和ハウス工業、アグレ都市デザイン、等。
神奈川県の新規物件は、飯田産業、東栄住宅、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、飯田産業、一建設、等。
千葉県の新規物件は、中央住宅、アーネストワン、等。拾遺物件は三菱地所レジデンス、東栄住宅。

 

(都県別最多平均ライン:8月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地125~149㎡ 建物90~99㎡  価格5,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格3,000万円台、4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡、125~149㎡  建物90~99㎡、100~109㎡  価格4,000万円台

 

 

契約状況

2023年8月の月間契約率は45.7%。3月から5ヶ月ぶりの40%台となっている。前年同月(45.3%)と比較すると▲0.1ポイントとわずかながら下回り、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が16ヶ月続いている。千葉県の拾遺物件(「ザ・パークハウスステージ新浦安第1期1次~第2期2次」75棟)が契約室を大きく引き上げており、この物件を除くと契約率は38.0%に留まる。

都県別の契約率をみると、東京都は52.1%(前年同月56.1%)、神奈川県は21.6%(同72.6%)、埼玉県は30.3%(同33.8%)、千葉県は51.3%(同33.3%)となっている。
東京都と千葉県が50%を超えているが、千葉県は拾遺物件が契約率を引き上げている。神奈川県が大きく低下している。
エリアを問わず、全体的に出足の遅さが目立つ。徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。
高額物件に資金力の高い需要層がみられている一方で、いわゆる一般的なファミリー層向けの物件では価格上昇に需要が追い付かない状況がみられ、市場が二極化しているといえる。

東京都では、新規物件では「ブランシエラガーデン府中分梅町」(6棟)、「ファインコート練馬向山」(9棟)、「フォレストガーデン経堂」(4棟)、「デュオアベニュー新板橋」(5棟)が好調。拾遺物件では「フォレストガーデン世田谷等々力」(15棟)が好調。
神奈川県では、拾遺物件では「ファインコート美しが丘」(8棟)が好調。
埼玉県では、新規物件では「ブランシエラガーデンみずほ台第1期」(8棟)が好調。
千葉県では、新規物件は「ザ・パークハウスステージ新浦安第2期」(5棟)が好調、拾遺物件は「ブルーミングガーデン松戸千駄堀」(7棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:263棟 … 契約率52.1%
「フォレストガーデン世田谷等々力」(15棟)は東急大井町線「尾山台」駅徒歩12分。1億円超の高額帯ながら約5ヶ月間で完売しており好調。世田谷区・目黒区で新築マンション価格が高騰していることから、マンション検討層、マンションからの住替え層を取り込んだ。
■神奈川県:37棟 … 契約率21.6%
「ファインコート美しが丘」(8棟)は東急田園都市線「たまプラーザ」駅徒歩13分。約3ヶ月で完売し好調な売れ行き。「たまプラーザ」駅徒歩圏で、日照条件の良さなどが評価された。
■埼玉県:142棟 … 契約率30.3%
■千葉県:199棟 … 契約率51.3%
「ブルーミングガーデン松戸千駄堀」(7棟)はJR武蔵野線「新八柱」駅徒歩5分、新京成線「八柱」駅徒歩4分。4,000万円台から販売が進捗し、5,000万円以上の売れ行きが厳しい。5,000万円以上の予算層が減少し、予算は低下している。

2023年7月

【2023年7月の建売住宅市況】

供給状況

2023年7月に供給された建売住宅は66物件476棟。
前月6月(98物件・600棟)に対して物件数は▲32.7%、棟数は▲20.7%の減少となっている。
前年同月(2022年7月、60物件405棟)と比較すると、棟数は+69棟、+17.5%の増加。2023年では5月以外は対前年比で増加しており、供給棟数は増加傾向で推移している。

 

都県別では、東京都が232棟、神奈川県が96棟、埼玉県が75棟、千葉県が73棟。
前年同月と比較すると、東京都が+22.1%、神奈川県が+45.5%、千葉県が+25.9%の増加となっており、埼玉県のみが▲17.6%の減少となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が48.7%、神奈川県が20.2%、埼玉県が15.8%、千葉県が15.3%。

東京都の新規物件では、東栄住宅、野村不動産、細田工務店、等が中心。拾遺物件では、三井不動産レジデンシャル、レーベンホームビルド、アグレ都市デザイン、等。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、一建設、京急不動産、等。拾遺物件はトーセイ、相鉄不動産、細田工務店、等。
埼玉県の新規物件は、東栄住宅、飯田産業、等。拾遺物件は中央住宅、レーベンホームビルド、ミサワホームなど。
千葉県の新規物件は、アーネストワン、東栄住宅、等。拾遺物件はアグレ都市デザイン、中央住宅。

 

(都県別最多平均ライン:7月)

 東京都:土地99㎡以下  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格5,000万円台、6,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物100~109㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物90~99㎡  価格2,000万円台、3,000万円台

 

 

契約状況

2023年7月の月間契約率は35.9%。4月から4ヶ月連続の30%台となっている。前年同月(42.2%)と比較すると▲6.3ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が15ヶ月続いている。供給棟数の増加に、需要が追い付いていない。

都県別の契約率をみると、東京都は35.3%(前年同月54.2%)、神奈川県は67.7%(同40.9%)、埼玉県は17.3%(同28.6%)、千葉県は15.1%(同25.9%)となっている。
神奈川県が65%を超えているが、埼玉県と千葉県は20%を割り込んでいる。神奈川県にしても拾遺物件が契約率を引き上げている側面があり、新規物件では苦戦を強いられる物件も見られている。
エリアを問わず、全体的に出足の遅さが目立つ。徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。

東京都では、新規物件では「プラウドシーズン成城五丁目」(6棟)、「グローイングスクエア国立ブライティア第1期」(4棟)が好調。拾遺物件では「アグレシオときわ台」(4棟)、「レーベンプラッツ金町Ⅱ」(11棟)、「ブルーミングガーデン世田谷砧1丁目」(7棟)が良好。
神奈川県では、新規物件では「ファインコート東戸塚スカイアベニュー第2期」(21棟)、「ファインコート藤沢本鵠沼ブライトコースト第2期2次」(9棟)が好調。拾遺物件では「グレーシアライフ新綱島」(9棟)、「THEパームスコート綱島」(11棟)が好調。
埼玉県では、新規物件では「ファインコート新座第3期」(4棟)が好調、拾遺物件は「レーベンプラッツ川口Ⅳ」(4棟)、「アルビオコート所沢くすの木台」(3棟)が良好。
千葉県では、拾遺物件は「アグレシオ市川菅野」(3棟)が好調。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:232棟 … 契約率35.3%
「ブルーミングガーデン世田谷砧1丁目」(7棟)は小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅徒歩16~17分。販売開始から1ヶ月以内に完売し好調な売れ行き。「祖師ヶ谷大蔵」駅まで徒歩16~17分と距離はあるが徒歩圏で、住環境も評価された。当該エリアとしては手頃な価格に抑えられていた。
■神奈川県:96棟 … 契約率67.7%
「THEパームスコート綱島」(11棟)は東急東横線「綱島」駅徒歩9分。駅から平坦な導線で徒歩9分。樹環境も良好で、立地を評価する顧客を集客できた。買い上がって購入を決めている。
■埼玉県:75棟 … 契約率17.3%
「アルビオコート所沢くすの木台」(3棟)は西武池袋線「所沢」駅徒歩4分。高額ながら約1ヶ月で完売。駅近でパークサイドという立地の良さで買い上がって購入している。
■千葉県:73棟 … 契約率15.1%
「アグレシオ市川菅野」(3棟)は京成本線「菅野」駅徒歩5分。7,000万円にグロスの壁があり、6,000万円台から進捗。近隣の学校に子どもを通わせたい教育熱心な人が多かった。

2023年6月

【2023年6月の建売住宅市況】

供給状況

2023年6月に供給された建売住宅は98物件600棟。
前月5月(60物件・362棟)に対して物件数は+63.3%、棟数は+65.7%の増加となっている。
前年同月(2022年6月、79物件568棟)と比較すると、棟数は+32棟、+5.6%の増加。供給棟数は、前月5月は▲30%以上の大きな減少となったが、今月は+5.6%の増加となっている。

 

都県別では、東京都が227棟、神奈川県が58棟、埼玉県が191棟、千葉県が118棟、茨城県6棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲11.0%、神奈川県が▲7.9%の減少となっており、千葉県が+131.4%の大幅な増加となっている。千葉県では大型物件が供給されたわけではなく、物件数の増加が供給棟数の増加につながっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が37.8%、神奈川県が9.7%、埼玉県が31.8%、千葉県が19.7%、茨城県が1.0%。

東京都の新規物件では、東栄住宅、飯田産業、アーネストワン、等が中心。拾遺物件では、住友林業、アグレ都市デザイン、三井不動産レジデンシャル、大和ハウス工業、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、東栄住宅、相鉄不動産、等。拾遺物件は東栄住宅。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、中央グリーン開発、一建設、飯田産業、等が中心。拾遺物件は中央住宅。
千葉県の新規物件は、中央グリーン開発、積水ハウス、一建設、等。拾遺物件は興和地所、大和ハウス工業。
茨城県の新規物件は、大和ハウス工業。

 

(都県別最多平均ライン:6月)

 東京都:土地100~124㎡以下  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地125~149㎡ 建物90~99㎡  価格3,000万円台、5,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 

 

契約状況

2023年6月の月間契約率は35.3%。4月から3ヶ月連続の30%台となっている。前年同月(49.6%)と比較すると▲14.3ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が14ヶ月続いている。供給棟数の増加に、需要が追い付いていない。

都県別の契約率をみると、東京都は43.2%(前年同月65.6%)、神奈川県は41.4%(同52.4%)、埼玉県は26.7%(同31.1%)、千葉県は33.1%(同43.1%)となっている。
東京都と神奈川県が40%を超えているが、しかしそれでも前年同月からみると10ポイント以上の大きな低下である。埼玉県、千葉県はそれぞれ20%台、30%台と厳しい状況が窺える。
エリアを問わず、全体的に出足の遅さが目立つ。徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、それらの出足の鈍さが影響していると考えられる。

東京都では、新規物件では「プラウドシーズン光が丘グレイス第1期」(12棟)、「ファインコート国分寺日吉町三丁目第1期1~3次」(10棟)、「フォレストガーデン世田谷等々力第2期」(4棟)が好調。拾遺物件では「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)、「アグレシオつつじヶ丘Ⅲ」(4棟)が好調。
神奈川県では、拾遺物件では「ブルーミングガーデン大和市南林間9丁目」(8棟)が健闘。
埼玉県では、新規物件では「ファインコート新座第2期1・2次」(5棟)が好調、拾遺物件は「プリマージュ越谷Ⅱスタイルフーガ」(7棟)が良好。
千葉県では、拾遺物件は「シュプロス流山セントラルパーク」(9棟)が好調。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:227棟 … 契約率43.2%
「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)はJR中央線「国立」駅徒歩22分、又はJR南武線「谷保」駅徒歩5分。6棟を登録・抽選し即日完売。南側に空間が確保された条件の良い区画が9,000万円前後と高額ながら人気となった。戦略的に建物面積を平均105㎡と広く確保したことが好評。
■神奈川県:58棟 … 契約率41.4%
「ブルーミングガーデン大和市南林間9丁目」(8棟)は小田急江ノ島線「南林間」駅徒歩16~17分。条件が良い接道区画が人気。住環境、生活利便性が良好で、住宅地として人気の南林間エリアに立地。
■埼玉県:191棟 … 契約率26.7%
「プリマージュ越谷Ⅱスタイルフーガ」(7棟)は東武伊勢崎線「越谷」駅徒歩24分。南側に開放感が確保された区画にまず申込みが入る。地元越谷市が大半で、30歳代前半のファミリー層が中心。
■千葉県:118棟 … 契約率33.1%
「シュプロス流山セントラルパーク」(9棟)はつくばエクスプレス「流山セントラルパーク」駅徒歩7~8分。隣の「流山おおたかの森」駅では徒歩20分以上でも8,000万円以上に高騰する中で、当物件は徒歩7~8分と近く、6,000万円台中盤までを目安とする顧客のニーズに合致した。駅近で買い得感が得られた。

2023年5月

【2023年5月の建売住宅市況】

供給状況

2023年5月に供給された建売住宅は60物件362棟。
前月4月(93物件・664棟)に対して物件数は▲35.5%、棟数は▲45.5%の増加となっている。
前年同月(2022年5月、67物件545棟)と比較すると、棟数は▲119棟、▲33.6%の減少。供給棟数は2023年1月から4ヶ月連続して前年同月比で増加が続いていたが、5月は▲30%以上の大きな減少となっている。

都県別では、東京都が127棟、神奈川県が64棟、埼玉県が113棟、千葉県が58棟。
前年同月と比較すると、東京都が▲44.5%、千葉県が▲57.7%の大幅な減少となっている。特に供給の半数程度を占める東京都の減少が全体の減少に大きく影響している。神奈川県は▲4.5%の減少、埼玉県は+3.7%の増加となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.0%、神奈川県が18.3%、埼玉県が26.7%、千葉県が15.0%。

東京都の新規物件では、一建設、飯田産業、三井不動産レジデンシャル、レーベンホームビルド、アグレ都市デザイン、等が中心。拾遺物件では、アグレ都市デザイン、大和ハウス工業、京王不動産、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、アーネストワン、一建設、三井不動産レジデンシャル、等。拾遺物件は大和地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル等。
埼玉県の新規物件は、一建設、大和ハウス工業、中央住宅、等が中心。拾遺物件は大和ハウス工業、東栄住宅。
千葉県の新規物件は、中央グリーン開発、大和ハウス工業、三菱地所レジンデンス、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル、東栄住宅。

 

(都県別最多平均ライン:5月)

 東京都:土地100~124㎡以下  建物90~99㎡  価格4,000万円台、1億円以上
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格3,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格3,000万円台、4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格3,000万円台、5,000万円台、6,000万円台、8,000万円台

 

 

契約状況

2023年5月の月間契約率は32.9%。4月に続いて2ヶ月連続の30%台で、前月(36.3%)よりも低下している。前年同月(37.6%)と比較すると▲4.7ポイントの低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が13ヶ月続いている。供給棟数の増加に、需要が追い付いていない。

都県別の契約率をみると、東京都は39.4%(前年同月52.8%)、神奈川県は29.7%(同49.3%)、埼玉県は19.5%(同21.1%)、千葉県は48.3%(同20.4%)となっている。
千葉県のみが40%を超えている。東京都と神奈川県が前年同期に比べて契約率を大きく低下させている。埼玉県も前年同期によりも低下している。
全体的に出足の遅さが響いている。特に神奈川県や埼玉県、千葉県では徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、出足の鈍さに影響していると考えられる。

東京都では、拾遺物件では「アグレシオ田無」(12棟)、「京王四季の街多摩センター」(6棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「ファインコート中央林間グランプレイス第4期1次」(7棟)が健闘、拾遺物件では「ヴェレーナガーデン鷺沼三丁目」(9棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン上尾市本町5丁目3期」(4棟)が良好。
千葉県では、拾遺物件は「ファインコート柏の葉キャンパス第6期」(5棟)が好調。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:127棟 … 契約率39.4%
「アグレシオ田無」(12棟)は西武新宿線「武蔵柳沢」駅徒歩14分、又は同線「田無」駅徒歩19分。価格が高めの整形地の接道区画から販売が進む。当初は中央線で検討した人が予算が届かず、当物件を購入。資金力は高いが、無理をせず堅実に考えて決断している。
■神奈川県:64棟 … 契約率29.7%
「ヴェレーナガーデン鷺沼三丁目」(9棟)は東急田園都市線「鷺沼」駅徒歩5~6分。想定を超える200組超が来場。来場者予算は1億円までが殆ど。「鷺沼」駅近で資産性向上の期待が高かった。ゆとりある広さと住棟配置が高評価。
■埼玉県:113棟 … 契約率19.5%
「ブルーミングガーデン上尾市本町5丁目3期」(4棟)はJR高崎線「上尾」駅徒歩17分。駅近ではないが、徒歩圏で生活利便施設は身近に揃う。割安感は強くはないが、バランスが良かった。
■千葉県:58棟 … 契約率48.3%
「ファインコート柏の葉キャンパス第6期」(5棟)はつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅徒歩13分。8,300万円台~9,300万円台とかなり高額であったが、大手分譲地系の供給がないことから、つくばエクスプレス、柏の葉キャンパス、広さを評価する人を客付けできた。

2023年4月

【2023年4月の建売住宅市況】

供給状況

2023年4月に供給された建売住宅は93物件664棟。
前月3月(62物件・584棟)に対して物件数は+50.0%、棟数は+13.7%の増加となっている。
前年同月(2022年4月、74物件559棟)と比較すると、棟数は+105棟、+18.8%の増加。供給棟数は3ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加が続いていたが、4月は20%をやや下回った。ただし、2023年1月以降、前年同月を上回る供給が続いている。

都県別では、東京都が276棟、神奈川県が75棟、埼玉県が180棟、千葉県が133棟。
前年同月と比較すると、いずれの都県も軒並み増加となっており、特に神奈川県(+41.5%)、埼玉県(+36.4%)が大きく増加している。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が41.6%、神奈川県が11.3%、埼玉県が27.1%、千葉県が20.0%。

東京都の新規物件では、飯田産業、住友林業、一建設、等が中心。拾遺物件では、大和ハウス工業、中央日本土地建物、兼六土地建物、野村不動産、等。
神奈川県の新規物件は、アーネストワン、三井不動産レジデンシャル・日立リアルエステートパートナーズ、等。拾遺物件は三井不動産レジデンシャル。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、東栄住宅、一建設、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件はレーベンホームビルド。
千葉県の新規物件は、飯田産業、中央住宅、ポラスガーデンヒルズ、等。拾遺物件は大和ハウス工業。

 

(都県別最多平均ライン:4月)

 東京都:土地90㎡以下  建物90~99㎡  価格5,000万円台
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格3,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 

 

契約状況

2023年4月の月間契約率は36.3%。2~3月は2ヶ月続いて40%台を超えていたが、1月以来の30%台となった。前年同月(56.4%)と比較すると▲20.1ポイントと大幅な低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が12ヶ月続いている。供給棟数は増加しているが、需要が追い付いていない。

都県別の契約率をみると、東京都は44.6%(前年同月61.5%)、神奈川県は69.3%(同73.6%)、埼玉県は21.1%(同37.1%)、千葉県は21.1%(同58.9%)となっている。
神奈川県のみが60%を超えている。東京都が3月に続いて50%を下回っている。埼玉県は20%台の推移が続いている。千葉県も20%台に大きく低下している。
全体的に出足の遅さが響いている。特に神奈川県や埼玉県、千葉県では徒歩15分以上やバス便、支線エリアの物件が多くなっており、出足の鈍さに影響していると考えられる。

東京都では、拾遺物件では「兼六パークタウン赤塚第1期」(12棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「ファインコート戸塚緑彩の街第2期1次」(7棟)が良好。
埼玉県では、拾遺物件は「レーベンプラッツ南栗橋」(16棟)が好調。
千葉県では、拾遺物件は「セキュレア船橋芝山グレイスガーデン第1・2期」(7棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:276棟 … 契約率41.6%
「兼六パークタウン赤塚第1期」(12棟)は東京メトロ有楽町線「地下鉄赤塚」駅徒歩5分。約半年間で完売。接道や位置、日照など条件志向で販売が進む。資金力のある顧客が購入。ただし、9,000万円以上があと2~3区画多かったら重かった。
■神奈川県:75棟 … 契約率69.3%
「ファインコート青葉台二丁目第1・2期」(17棟)は東急田園都市線「青葉台」駅徒歩5分。東急田園都市線「青葉台」駅徒歩5分の駅近立地、かつ、閑静な住環境は稀少性があり、立地に対する評価が高かった。
■埼玉県:180棟 … 契約率21.1%
「レーベンプラッツ南栗橋」(16棟)は東武日光線「南栗橋」駅徒歩10分。約半年間で完売。全16棟の平屋建てプロジェクト。平屋に対する注目度が高く、土地・建物の広さや天井高、リビングの広さ等の間取りプランが好評。都内からも来場はみられたが、購入には至らなかった。
■千葉県:133棟 … 契約率21.1%
「セキュレア船橋芝山グレイスガーデン第1・2期」(7棟)は東葉高速鉄道「飯山満」駅徒歩14~15分。約半年間で完売。土地・建物ともにゆとりの広さを確保。広さの割に価格が抑えられていた。持ち家が4割で、マンションからの買い替え希望が多かった。

2023年3月

【2023年3月の建売住宅市況】

供給状況

2023年3月に供給された建売住宅は62物件584棟。
前月2月(99物件・751棟)に対して物件数は▲37.4%、棟数は▲22.2%の減少となっている。
前年同月(2022年3月、59物件403棟)と比較すると、棟数は+181棟、+44.9%の大幅な増加。供給棟数は3ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加となっている。

都県別では、東京都が238棟、神奈川県が98棟、埼玉県が123棟、千葉県が125棟。
前年同月と比較すると、千葉県(+171.6%)が大きく増加し、他の都県も軒並み増加となっている。千葉県では拾遺物件の「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が計上されたことから大幅な増加となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.8%、神奈川県が16.8%、埼玉県が21.1%、千葉県が21.4%。

東京都の新規物件では、東栄住宅、飯田産業、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、等が中心。拾遺物件ではアグレ都市デザイン、コスモスイニシア、三井不動産レジデンシャル、等。
神奈川県の新規物件は、東栄住宅、飯田産業、野村不動産、等が中心。拾遺物件は大和地所レジデンス。
埼玉県の新規物件は、一建設、ポラスタウン開発、中央住宅、東栄住宅、等が中心。拾遺物件はレーベンホームビルド。
千葉県の新規物件は、飯田産業、アーネストワン、一建設、等。拾遺物件は東武鉄道。

 

(都県別最多平均ライン:3月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格8,000万円台、1億円以上
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格3,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格3,000万円台

 

 

契約状況

2023年3月の月間契約率は47.9%と前月に続いて40%台を堅持。前月2月(44.1%)から+3.8ポイントの上昇となっている。しかし前年同月(68.2%)と比較すると▲20.3ポイントと大幅な低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が11ヶ月続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は45.8%(前年同月80.1%)、神奈川県は51.0%(同63.2%)、埼玉県は29.3%(同56.0%)、千葉県は68.0%(同56.0%)となっている。
神奈川県のみが50%を超えている。東京都が50%を下回っている。埼玉県は20%台の推移が続いている。千葉県は68.0%と大きく上昇しているが、これは拾遺物件の「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が契約率を引き上げたためであり、その他の物件では苦戦が続いている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られるが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。特に、神奈川県や埼玉県、千葉県では出足の遅い物件が多くみられ、徒歩15分以上やバス便の物件が多いことが影響していると考えられる。

東京都では、新規物件は「フォレストガーデン国立富士見台」(6棟)、「プラウドシーズン二子玉川ヒルサイドステージ」(10棟)、「プラウドシーズン荻窪デライトコート第1期」(10棟)、「ブルーミングガーデン世田谷砧1丁目」(5棟)が好調。拾遺物件では「レーベンプラッツ葛西Ⅴ」(7棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「プラウドシーズン湘南藤沢六会第4期」(28棟)が好調。
拾遺物件は「ヴェレーナガーデン梶が谷」(20棟)が好調。
埼玉県では、新規物件は「ファインコート新座第1期1・2次」(14棟)が好調。拾遺物
件は「レーベンプラッツ南与野Ⅱ」(4棟)が好調。
千葉県では、拾遺物件は「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:238棟 … 契約率45.8%
「レーベンプラッツ葛西Ⅴ」(7棟)は東京メトロ東西線「葛西」駅徒歩13分。
3ヶ月弱で完売。7,000万円台前半の中区画から先に客付けが進んだ。30~40歳代前半のファミリー層が中心であるが、共働きは少なかった。
■神奈川県:98棟 … 契約率51.0%
「ヴェレーナガーデン梶が谷」(13棟)は東急田園都市線「梶が谷」駅徒歩13~14分。高値追求したが、計画よりも前倒しで完売できた。来場者予算は7,500万円までが多かったが、8,000万円までも集客でき、周辺にデベロッパー物件がなかったこともあり、好条件区画に客付けできた。
■埼玉県:123棟 … 契約率29.3%
「レーベンプラッツ南与野Ⅱ」(4棟)はJR埼京線「南与野」駅徒歩10分。約5ヶ月で完売。奥に位置する敷延区画が価格の安さで最初に成約。チャレンジ価格の供給であったが、建物が実際に見られるようになると、価格に納得して販売が進んだ。
■千葉県:125棟 … 契約率68.0%
「ソライエ清水公園アーバンパークタウン第6~10期」(82棟)は東武野田線「清水公園」駅徒歩7分。令和元年~4年は15~27戸/年を販売、令和5年5月上旬時点で全500区画の7割程度まで進捗している。個性的な間取りプランにより注文住宅志向層も購入。共用施設も充実。

2023年2月

【2023年2月の建売住宅市況】

供給状況

2023年2月に供給された建売住宅は99物件751棟。
前月1月(66物件・452棟)に対して物件数は+100.0%、棟数は+66.2%の増加となっている。
前年同月(2022年2月、81物件616棟)と比較すると、棟数は135棟、+21.9%の大きな増加。供給棟数は2ヶ月連続して前年同月比で+20%超の増加となっている。

都県別では、東京都が327棟、神奈川県が66棟、埼玉県が257棟、千葉県が101棟。
前年同月と比較すると、埼玉県(+176.3%)が大きく増加し、東京都、千葉県も増加しており、神奈川県(▲55.1%)のみが減少となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が43.5%、神奈川県が8.8%、埼玉県が34.2%、千葉県が13.4%。

東京都の新規物件では、住友林業、三井不動産レジデンシャル、細田工務店、飯田産業、等が中心。拾遺物件ではアグレ都市デザイン、三井不動産レジデンシャル、モリモトホーム、等。
神奈川県の新規物件は、三井不動産レジデンシャル、飯田産業、住友林業、等が中心。拾遺物件は相鉄不動産・京急不動産・安田不動産のJV物件。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、東栄住宅、アーネストワン、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件は東栄住宅。
千葉県の新規物件は、中央住宅、大和ハウス工業、ポラスガーデンヒルズ、アーネストワン、等。拾遺物件は東栄住宅。

 

(都県別最多平均ライン:2月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格1億円以上
 神奈川県:土地100~124㎡ 建物90~99㎡  価格5,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地125~149㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 

 

契約状況

2023年2月の月間契約率は44.1%と40%を回復。前月1月(39.2%)から+4.9ポイントの上昇となっている。しかし前年同月(59.7%)と比較すると▲15.6ポイントと大きな低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が10ヶ月間続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は61.8%(前年同月68.7%)、神奈川県は63.6%(同63.9%)、埼玉県は22.6%(同38.7%)、千葉県は28.7%(同47.7%)となっている。
東京都と神奈川県が60%を超えているが、埼玉県と千葉県はともに20%台と苦戦を強いられている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られるが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。特に、埼玉県と千葉県で出足の遅い物件が多くみられ、徒歩15分以上やバス便の物件が多いことが影響していると考えられる。

東京都では、新規物件は「グローイングスクエア国立スマートアベニュー第1期」(10棟)、「リーフィア世田谷桜丘ザ・ブルーム イースト街区」(6棟)、「フォレストガーデン世田谷等々力第1期1次」(8棟)、「グローイングスクエア一橋学園」(12棟)、「ファインコート杉並上井草モダンヴィラ第1期1次」(9棟)、「ファインコート深沢翠景邸第1期」(9棟)が好調。拾遺物件では「アグレシオ調布布田Ⅳ」(7棟)が好調。
神奈川県では、新規物件では「フォレストガーデン横須賀・北久里浜第2期」(6棟)、「ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー第1期2次」(8棟)、「ファインコート中央林間グランプレイス第3期1・2次」(8棟)、拾遺物件は「グレーシアライフ横濱西谷第5期」(13棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン川越市今成3丁目」(7棟)が健闘。
千葉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン千葉市若葉区都賀5丁目」(8棟)が健闘。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:327棟 … 契約率61.8%
「アグレシオ調布布田Ⅳ」(7棟)は京王線「布田」駅徒歩10分、同線「調布」駅徒歩13分。約4ヶ月で完売。「調布」駅からフラットな導線。沿線手前の世田谷区や杉並区等から、エリアを広げて特急停車や生活利便性等、駅力の高い場所で探す人を集客できた。
■神奈川県:66棟 … 契約率63.6%
「グレーシアライフ横濱西谷」(13棟)は相鉄本線「西谷」駅徒歩13分。全81区画の最終期。全81区画の街並み、横浜駅徒歩5km圏内、都心アクセスの向上、等が評価された。相鉄・東急直通線が開業し、都心アクセスが向上したことにより集客エリアは中広域化し、都内通勤、若年層が多かった。
■埼玉県:257棟 … 契約率22.6%
「ブルーミングガーデン川越市今成3丁目」(7棟)は東武東上線「川越市」駅徒歩19分。建物完成のタイミングで販売が進んだが、残区画は価格調整を実施。郊外エリアで、駅徒歩19分と距離もあり、販売環境は厳しかった。
■千葉県:101棟 … 契約率28.7%
「ブルーミングガーデン千葉市若葉区都賀5丁目」(8棟)はJR総武本線・千葉都市モノレール「都賀」駅徒歩9分。価格志向がみられ、低価格帯の方がやや客付きが早く、条件のよい南接道区画が遅かった。

2023年1月

【2023年1月の建売住宅市況】

供給状況

2023年1月に供給された建売住宅は66物件452棟。
前月12月(88物件・572棟)に対して物件数は▲25.0%、棟数は▲21.0%の減少となっている。
ただし、前年同月(2022年1月、47物件349棟)と比較すると、棟数は約100棟、+29.5%の大きな増加となっている。

都県別では、東京都が185棟、神奈川県が45棟、埼玉県が167棟、千葉県が55棟。
前年同月と比較すると、埼玉県(+227.5%)が大きく増加しており、東京都(+2.2%)は横ばい、神奈川県(▲22.4%)、千葉県(▲6.8%)は減少となっている。
都県別の供給割合(棟数ベース)は、東京都が40.9%、神奈川県が10.0%、埼玉県が36.9%、千葉県が12.2%。

東京都の新規物件では、三井不動産レジデンシャル、飯田産業、東栄住宅、大和ハウス工業、等が中心。拾遺物件ではトーセイ、三井不動産レジデンシャル、兼六土地建物、東栄住宅、等。
神奈川県の新規物件は、飯田産業、東栄住宅、大和ハウス工業。拾遺物件はエヌ・ティ・ティ都市開発、フジ都市開発、東栄住宅。
埼玉県の新規物件は、中央住宅、ポラスタウン開発、ポラスマイホームプラザ、等が中心。拾遺物件は東栄住宅。
千葉県の新規物件は、ポラスガーデンヒルズ、中央グリーン開発、パナソニックホームズ、等。拾遺物件は住友林業。

 

(都県別最多平均ライン:1月)

 東京都:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格6,000万円台
 神奈川県:土地125~149㎡ 建物100~109㎡  価格3,000万円台、4,000万円台、5,000万円台、6,000万円台
 埼玉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡  価格4,000万円台

 千葉県:土地100~124㎡  建物90~99㎡、100~109㎡  価格4,000万円台

 

 

契約状況

2023年1月の月間契約率は39.2%と40%をわずかに下回った。前月12月(50.7%)から▲11.5ポイントの低下となっている。前年同月(49.6%)と比較すると▲10.4ポイントと低下となっており、2022年5月以降、契約率が前年同月を下回る状況が9ヶ月間続いている。

都県別の契約率をみると、東京都は52.4%(前年同月59.1%)、神奈川県は44.4%(同58.6%)、埼玉県は21.6%(同41.2%)、千葉県は43.6%(同18.6%)となっている。
東京都のみが50%を超えているが、神奈川県と千葉県は40%台、埼玉県は20%台と苦戦を強いられている。
大手デベロッパーやハウスメーカーに売れ行き良好な物件も見られているが、全体的に出足の遅さが響いている。エリア的に見て高めの価格で供給しているものの、苦戦を強いられている物件もみられる。埼玉県と千葉県で出足の遅い物件が多く、契約率が低くなっている。徒歩15分以上やバス便の物件が多いことも影響していると考えられる。

東京都では、新規物件は「プラウドシーズン武蔵小金井テラス第2街区」(7棟)、「ファインコート世田谷桜上水シーズンアベニュー第2期第2次」(2棟)、「ファインコート荻窪三丁目第2期」(1棟)が好調。拾遺物件では「ルネテラス国立中一丁目」(7棟)が好調。
神奈川県では、拾遺物件は「ウエリスコートあざみ野」(11棟)が好調。
埼玉県では、拾遺物件は「ブルーミングガーデン八潮市垳(セントラルシティ八潮1期)」(7棟)が健闘。
千葉県では、拾遺物件は「フォレストガーデン八千代緑が丘第6期~第8期2次」(8棟)が好調。

 

 

(都県別供給・契約動向)

■東京都:185棟 … 契約率52.4%
「ルネテラス国立中一丁目」(7棟)はJR中央線「国立」駅徒歩6分。約4ヶ月弱で完売。「国立」駅近、中央線南側の希少性、住環境が評価された。一方で高額設定となったため、予算の届かない層も多くみられた。
■神奈川県:45棟 … 契約率44.4%
「ウエリスコートあざみ野」(11棟)は東急田園都市線「あざみ野」駅徒歩6分。発売初月に完売し好調。「あざみ野」駅近で、坂が短く、日照・採光は良好、住環境も良好で、立地の希少性が高かった。間取りの評価も高かった。一方で予算と価格が乖離するケースが多かった。
■埼玉県:167棟 … 契約率21.6%
「ブルーミングガーデン八潮市垳(セントラルシティ八潮1期)」(7棟)はつくばエクスプレス「八潮」駅徒歩15分。約8ヶ月で完売。土地の広さが魅力であったが、そのため価格が高くなり、駅距離や生活利便性等の課題もあり、厳しい環境であった。
■千葉県:55棟 … 契約率43.6%
「フォレストガーデン八千代緑が丘第6期~第8期2次」(8棟)は東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅徒歩24分。1回目の緊急事態宣言のタイミングでの販売開始で、序盤は来場が伸びず苦戦したが、令和3年1月以降は来場・資料請求が大きく増加、郊外需要の追い風もあり、売れ行きは好転。終盤は相場の上昇もあり、価格を高めに設定しても好調に販売が進んだ。

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