ネットでは分からない
“肌感覚”の不動産情報は
「足で稼ぐ」から得られる。
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人と仕事

M.K
第二事業本部 研究員
2020年入社
法学部卒
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入社理由

数字では表せない、オーダーメイドの調査が魅力

政治学を学んだので、社会全体を広く見渡せる仕事がしたいと考えました。調査業界を研究したところ、ほとんどの会社がWeb調査、しかも結果を数字で示す定量調査でした。しかしこの会社は足で稼ぐオーダーメイド調査で、数字に表せないニュアンスを調べる定性調査が得意。強く興味を惹かれました。
面接の中で、当社が私の地元の大規模再開発にも携わったことを知り、「自分も不動産に関する調査をやりたい」と考え、入社しました。

現在の仕事内容

地道な調査を積み重ね、不動産情報を集める

第二事業本部は、不動産や住宅に関するあらゆる調査を行います。中心となるのは、大手デベロッパーが新たにマンションを分譲する際の、各種調査です。物件ニーズ、購入ターゲット、競合の状況や生活利便性など、必要に応じてさまざまな要素を調査し、レポートします。
たとえば、物件を紹介するWebサイトのデザインはどんなものが主流で、どのタイミングでオープンするのが効果的か、という調査がありました。各社のサイトを見まくり、プレスリリースを読み込んで広報スケジュールを確認するなど、地味な作業の連続でしたが、だからこそ当社オリジナルの価値ある調査になるのだと実感しました。

仕事の面白さ・難しさ

街へ出て“肌感覚”の情報を手にする楽しさ

先輩調査員たちは、日本全国を飛び回って現場経験を積み、ネットでは絶対にわからない“肌感覚”の不動産情報を持っています。たとえば「あのエリアはまだ舗装されていない道路がある」とか、同じ高台の住宅地でも「ここは通称○○と呼ばれる知名度のある場所」とか。
私も積極的に街へ出て、情報を「足で稼ぐ」よう努めています。毎日が発見で、本当に楽しいです。

この仕事に求められる能力

地図や図面から、現場を思い浮かべられる力

不動産の仕事をして何より重要だと感じたのは、「地図を読める力」です。ナビゲーションのアプリもフル活用しますが、目的地にたどり着くことよりも、その経路や周辺がどんな状況かを調べることが大事なので、現場を上手に回る力が必要なのです。
間取り図を見ることも日常茶飯事。そうした図面類からしっかり情報を読み取り、街や部屋の様子を思い浮かべられるようになれば、一人前だと思います。

会社の良さ

面倒見の良い、温かな職場です

温かい職場です。何もわからない新人時代の私は、電話の取り方やパソコンの使い方から丁寧に教えてもらいました。小さな質問にもすぐ答えてくれますし、少しでも困った様子でいると、必ず誰かが「大丈夫?」と声をかけてくれます。親しみやすさは想像以上でした。

目標・夢

基礎力を高め、大きなプロジェクトに挑戦したい

今は基礎知識を吸収している段階だと思います。それをきちんと自分の力にして、クライアントが納得する提案をできるようになることが、当面の目標です。まだ小さなプロジェクトしか独力で担当しやりきった経験がないので、早く大きなプロジェクトを担当できるようになりたいと思います。

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新人恒例、駐車場調査で、ひた歩く!

「あれ、ここもなくなっている」

あるデベロッパーの依頼で、都内のコインパーキングの設置稼働状況を半年ごとに継続調査している。新入社員を中心に、若手社員が手分けして担当エリアをしらみつぶしに歩き回り、足で情報を集めていく。M.Kも1年目の秋に、麻布・六本木エリアを歩き尽くした。
「なくなったもの、新しくできたもの。半年前のリストと照らし合わせながら、地図にも記入していきます。わずか半年でも大きく変化することを実感しました」
足で稼ぐやり方は、手間がかかるからこそ生きた情報が手に入る。それを体で覚える、重要な研修でもあるのだ。

「ちょっと、何をしているんですか!」

調査では、駐車場の料金や稼働状況、約款なども確認する。
「利用者が普通に立ち入れるエリアにしか入りませんが、中にはマンションに隣接していたりビル内にある駐車場もあって、まれに不審者に間違われます」と、M.Kは苦笑する。
「調査であることを伝えると、ほぼ例外なく稼働状況などを教えてくれます。調査前は『怒られたらどうしよう』と不安でしたが、取り越し苦労でした」
常に初対面の人と会い、必要な話を聞き出すのは、調査の基本。人に慣れることも、また大切な経験である。

「うわ、3万歩を超えてる」

2日間、小さな路地まで歩き回ったM.Kは、スマートフォンの歩数計を見て思わずつぶやいた。
「港区って、実は坂だらけ。その後の調査の経験からも、『不動産調査では、事前に標高差を調べるべし』と心に刻みました」

この調査に限らず、「継続することで見えてくる事実」は非常に多く、クライアントからの評価も期待も高い。
不動産は、経済や社会の状況が直接的に反映されます。調査員として、変化に敏感であることの重要性を教わった経験でもありました。

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